ドイツ・グラスヒュッテの名門ランゲ・アンド・ゾーネは、1845年にフェルディナンド・アドルフ・ランゲがドレスデンの南オーレの山脈にあるグラスフュッテで、その弟子15人と共に創設した時計ブランドです。第二次世界大戦で、主力設備を消失しました。その後再開出来たものの、1948年には国家に接収され、1951年に東ドイツ国営の企業グループに吸収されてしまい、これ以来、ランゲ・アンド・ゾーネの名前は時計の文字盤から消えてしまいます。
しかし、当時のメーカーの中心人物であった創始者の曾孫にあたるウォルター・ランゲは、東西統一と機械式時計の復活の波に乗り、1990年に祖先達の地グラスヒュッテで、新生ランゲの工房を設立しました。1994年に4年もの開発期間を経て発表された、新生ランゲの第一号機ランゲ１で、ランゲ・アンド・ゾーネは、高水準の時計作りの技術と共に復活しました。